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歴史の歪みに立つ

板門店に行きました。
授業は昨日まで。
明日はテスト。
そんなタイミングで。

ソウルから1時間。
板門店は、何もなかった。
ポカポカのソウルとは一転、すべてが無機質、静かで、時間の凍りついた世界。

板門店についてあたしが知っていたことは、そこが北朝鮮と韓国の真ん中であるということだけ。
よく見る、青い建物もコンクリートの境界も、その意味するところは全く知らなかった。
板門店は国連軍の統治下にあることも。
アメリカの国旗が韓国の国旗に並んでいることも。

そして、そこに住んでる人がいることも。
板門店っていうのは、その地域の名前なんだって。
そして、そこには戦前から住んでる人がいて、今でも田んぼを耕して暮らしてる人々がいるんだよ。
想像がつかないよね。
世界で随一の緊迫した非武装地域で日常を過ごしている人がいるなんて。
韓国の税は一切払っていない、かなり独立した民族らしい。
知らなかった。

板門店を案内してくれたのは、1人の軍人。
毎日ツアーガイドのような生活を送っているのだろう。
英語がすごく流暢。
彼にはあたしたちはどう見えているんだろう。
そればかり気になって気になって。


りっちもね、今年の夏から軍隊に行くんだって。
軍隊が、隣り合わせにある生活って、どんなんだろう。
わたしたちは、すごく特殊な国にいて、軍隊に入るという選択肢がほぼない国に生まれて、
まるで自衛隊は他人事で空事のような生活を送っている。
だから、1945年に歴史が完結したかのように錯覚してしまうのだろう。
基地の近くにいる人は、また別だろう。
米軍と隣り合わせ、それは戦争の延長線上にあるものだから。

あー、安保の研究会、悩んで入るのやめたけど、入ればよかった。
知らないことばっかり。


ニュートラルなこと言うのが大好きなんだけど、
今日ばっかりはそんな悠長なこと言っていられない。




板門店で見たすべての建物が、近い将来、アメリカ人の大好きな「ミュージアム」になるように
設計されているように見えたのはあたしだけでしょうか?

それはそれでステキなことかもしれないけど、
嫌悪感。

スーベニアショップにも。
SUBWAYをかじる欧米人を乗せたバスにも。


心が狭くてウケる。
by marmariko | 2006-03-08 22:19

スピーチ 

スピーチコンテストで1番をとったよ!
まだ興奮してるので、さっそくしたためておこうと思う。


韓国最終週。
今日は、スピーチコンテストでした。
と言っても、とっても小規模。
いつもの16人教室、3人いる先生も1人だけしか来ない、はいおしまい、みたいな。
このスピーチにとんでもなくびびらされていた女がここにひとり。
みんなが劇の台本を作ってる最中、あたしとひとみはSAりっちと共に
来たるスピーチに向けて準備をしていた。

スタートは、2月25日。
テーマ決めに3時間費やしました@ミント (グルワのできる喫茶店?)
最初に「言葉が話せれば、伝えられることが多くなる、ということの素晴らしさ」を
テーマに据えようとしていたら、りっちの一言。
「ありふれてない?」
そんなこと言われちゃうとさー。
どんどん深みにはまってさー。
「ひととして生きるということ」
「日本人として生きるということ」
「歴史の連続性」
ついには「アイデンテティーについて」まで行き着いてしまい、
りっちに「いや、ただのスピコンだから!そんなに考え込むことないから!」と何度も言われ、
しかしあまりにもヒマだったらしく、「あと1時間で全部書いて」とか無茶苦茶言われ、
頭をいっぱい使って、何回もからっぽにして、1つのフレーズに行き着いた。


  何も背負わないで、ただ人と人として出会えて、向き合えたらいいのにね。
  文化や、音楽のように。
  「イイ」と思ったものを何の偏見もなく受け入れられる、そんなあたしでありたい。


決まった。
そこからは言葉がスラスラ生まれた。


歴史的経緯を知ってるから、韓国に来るのが不安だったこと。
でも、嫌われ者のはずの日本文化が、驚くほど溶け込んでいたこと。
年配の人には確かに反日感情は残るけど、
文化が浸透している若い人たちは純粋に日本が好きだよ、ってりっちが言ってくれたこと。
人の心なんて、文化交流がいくらすすんだってなにも変わらないと思ってた。
でも、確かに感じた、文化の力。
韓国のもの?日本のもの?
関係ない、ただ「イイモノ」が大事なんだ。
人間だってそう。
ナショナリティー?アイデンテティー?
ううん、あたしは、あたし。
どこの国のひとにだって、一人の人間として受け入れてもらいたい。





理想論だって、わかってるけどね。

けど、本当に感じること。
言葉にしてみたら、りっちとわかりあえた気がした。
それだけでも、満足だった。



ちなみに、A41枚と信じきってがんばって1200字書いて訳したのに、
500字くらいでいいときいて激萎え。
空回りをつくづく感じる。
翻訳ソフトも使ってないのに。
そんなこと先生には伝わらないし。

700字まで減らした。
盛り込めなかった500字の分だけ、がんばろうと思った。

りっちが、音声を送ってくれた。
何度も何度も聴いて、「波」を覚えた。


本番は16人中2番目。
早く終わらせたかったけど、いきなりもイヤだなーと思いつつ。
めっちゃ緊張して。
でも、ゆっくり、自分の言いたかったことが伝えられた気がする。


言い終わってからは、1枚の写真のことを思ってた。
あたしとひとみとりっちが、かつて秀吉が火をつけた韓国の宮殿の前で、
ふざけてマッチョのポーズをとってる写真。
奇跡だと思った。
殺しあった過去を超えて、向き合えている「今」が、奇跡だと思った。



「国籍?過去?そんなの関係ないよ!」
言っちゃうのは簡単。
でも、真実を勉強せずに言うのはすごくすごく危険なこと。
まだまだ勉強が足りない。
まだまだ知らないことが多い。

こっちに来て、ナショナリズムをすごく感じる。
それは普通のことなんだけど。
きっと日本が特殊すぎるんだ。
危険危険。

あたしは1人の女の子で、ただの19歳の女の子で、
だけどあたしを見て「日本人」を判断する人もいるんだろうな、って異国では思う。
悪いほうに判断されることを忌避することがあたしの精一杯のナショナリズムなので、
しがらみは多いです。
ストレスだなー。
早く帰りたい。


スピーチ、修了式でも読ませてもらうことになりました。
今度は暗記。
辛いけど、せっかくいただけた機会だからできる限りがんばろうと思う。
by marmariko | 2006-03-06 15:26


目指せ、イイおんな!


by marmariko

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甘っちょろい新入社員を経て
そろそろ30歳になる
勤労女子です



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